WordPressなどのCMSや、知識がなくてもウェブサイトを作れるオンラインビルダーは、非常に便利で、日本語対応も完璧です。しかし、「完璧すぎて困る」こともしばしば。その代表例が「URLのスラッグ」です。
URLは日本語が得意ではない
日本語ドメインもそうですが、URLは基本的に1バイト文字(半角英数字)が世界標準です。日本語のような2バイト文字を使うと、内部では「URLエンコード」され、長い記号の羅列に変換されてしまいます。
たとえば、「https://www.example.jp/求人」というページを作ったとします。内部では「求人」という2文字が、エンコードされるとURLの半分を占めるような長い文字列に変換されます。一般のユーザーが見たらどう思うでしょう?「これ、怪しいリンクじゃないかな?」と警戒心を抱くのは当然のこと。フィッシング詐欺が横行する昨今、この「記号の羅列」は閲覧者にとって恐怖の対象となり得る。

閲覧者が取る行動は2つだけです。
- 気にせずアクセスする(警戒心ゼロ)
- 怪しいのでリンクをクリックしない(機会損失)
ここで離脱されても、アクセス解析には「直帰」とすら残りません。経営者やコンサルタントは解析結果とかABテストの結果ばかり気にしますが、そもそも解析の及ばない入口の手前で躓いていたら意味がない。
ツール頼みにならず、手動で設定すると吉
残念ながら、多くのウェブ制作ツールは、記事タイトルをそのまま自動でURLスラッグに割り当ててしまいます。タイトルが日本語なら、スラッグも日本語。最近は記事タイトルが長文傾向にあるため、エンコードされたURLはもはや呪文のような長さに。
URLの文字数制限については諸説ありますが、実用上制限がないとはいえ、見た目の悪さと管理のしにくさは致命的です。
ツール側が「タイトルが日本語なら自動で数字を割り当てる」といった配慮をしてくれれば良いのですが、現実はそうもいきません。結局、制作側が管理画面で一つひとつ手動で英数字スラッグに書き換えるのが、現状の最適解です。
また、日本語ドメイン(ドメイン名.JPなど)もPunycode(xn--…)に変換されて表示されるため、URLの共有時には結局、元の日本語が何かわからなくなるリスクがあります。
URLは英数字だけで構成するのがプロの作法
どんなに便利なツールを使っても、URLだけは「半角英数字と一部の記号」で構成するのが、ウェブ運営の基本です。ルールに抵触しないんだからOK、という現代の常識に安易に乗っかってはならないと思います。
「システムが自動でやってくれた」と放置せず、記事を公開する前に一度URLを確認してみてください。その一手間が、信頼されるウェブサイトへの第一歩です。
