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あの名句の発祥の地 蝉の渓谷


群馬県の南牧村(ナンモクムラ。長野県の南牧村ミナミマキムラとは意外なほど近い位置関係です)というところを走っていたら道路端に「名勝 蝉の渓谷」って地味な看板が立っていて、「はぁ? 何のこっちゃ」とか思ったら、たしかに名勝だったのです。復路で気づきました。往路では「なぜだか立派な駐車場が存在するなぁ。休憩施設にしては何もないけどバス用と思われる枠も引いてある!!」と思ったのですけど。思っただけで、何事かということには気づきませんでした。

ひとまず、教育委員会が設置したと宣言してある案内看板をよく見てみることにします。

案内看板

群馬県指定天然記念物及び名勝

蝉の渓谷

指定年月日 平成20年3月27日

蝉の渓谷は、きわめて興味のある形成過程をたどっています。岩壁を作る岩石は、秩父層群のチャートであり、硬質の珪酸分に富んだ堆積岩です。チャートは石英に似た硬さをもっている反面、衝撃に弱く砕けやすいという性質を持っています。そのため、洪水時に河床を転がってきた大きな石が川底のチャートを砕きとり、河床面を下げていったと考えられています。

この渓谷の景観は、県内に存在する多くの峡谷同様大変美しく、南牧川の急流が岩肌を浸食して、素晴らしい渓谷美を作り上げています。

この渓谷に望んで、俳諧芭蕉の「奥の細道」立石寺(山形)の一句が残っていることから、この地が群馬県を代表する優れた風致景観であることがわかります。

(「閑さや岩にしみ入る蝉の声」安永2年、闌更刻)

なお、この地の名称「蝉」は、「狭水」の転訛といわれています。

群馬県教育委員会
南牧村教育委員会
平成20年 10月設置

「蝉の渓谷」の「蝉」は、「狭水」がなまって「蝉」と記すしたり呼んだりするようになったというようなことらしい。「狭水」で「せみ」なわけですね。そのような難しい日本語に初めて出会った気がします。

でも、確かにね、眺めてみると名勝と呼ばれる「狭い水」なんですよ。ホントに。

狭い水

こりゃ、確かに狭い。県道93号の南牧川にかかる蝉橋から上流を眺めたところですが、狭い。ただ、眺めていたら急に雨が降ってきたりしちゃって、風流にひたりきれませんでした。残念。

これが、雪解けの頃とか、梅雨の後なんかには、もっと増水してざわざわというのでしょうか。今回は梅雨前の6月ということで、わりと穏やかな流れだったように思います。

蝉の渓谷

わりとおだやかといっても、そこそこの流れはある感じですけど。

水はどのくらいキレイなのかイマイチよくわかりません。この上流にもまだいくつか集落があって、小規模な農業が営まれていたりするわけで、そうするとそこで使われる肥料や消毒の種類や規模にも左右されてきそうな気配ですね。「けいふん」って書いた袋が落っこちていたりしましたし。

蝉の渓谷

ところで、松尾芭蕉の話はどのくらいどうなんですかねぇ? 取り敢えず、歩いてわりとすぐのところに芭蕉塚もあるそうですが、なにせ、蝉の渓谷を観光しに出かけたわけではないうえに、急な雨で、散歩してみるという感じでもなかったのです。ちなみに、芭蕉塚は昭和53年に南牧村指定名勝に指定されているそうですが。

あの案内看板は、話を簡潔にしすぎたために飛躍しすぎて意味が解りづらい。どことどこがどう繋がっている話だったんだろう? そのうち、わかる範囲で調べてみたいです。民俗資料館とかもありましたし。

蝉の渓谷

  • 群馬県甘楽郡南牧村砥沢
  • マップコード665 847 397
  • 上信越道 下仁田I.C.から下仁田駅経由、下仁田駅から車でたぶん20分~30分くらい
  • 下仁田駅から南牧バス。蝉 下車、下仁田~蝉¥400(平成19年5月の運賃表を見ています)(運行:雨沢ハイヤー

それにしても、群馬にはまだミラクルないなかが残っている。

ちなみに、蝉の渓谷は駐車場があることはお伝えしましたが、トイレもあります。

ぐんまビジタートイレ

観光地において、インプット(食事)は、持参したり場合によっては我慢したり、まぁ何とかなるものです。でも、アウトプットはなかなか自在にコントロールすることがきわめて困難なわけです。というわけで、群馬県ではキレイなトイレの設置に力を入れていたはずです。

【リンク】ぐんまビジタートイレ


Posted in 南牧村
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