12年前に、みずほ銀行のシステム停止告知が上品すぎて重要さが伝わらないとブー垂れた。
あの時は月末で、多くの企業の給料支給日25日直後の週末の出来事だった。
今日までの間にそのような大規模メンテナンスがあったかどうか把握していないが、動画視聴中にみずほ銀行のシステム停止の広告が挟まれていたのを見てハッとしたのだ。要度を伝える広報をするよう路線変更したのかな? と。
今度は、連休の最中か! 日程選定において、企業の取引が激減する連休を選んだのだろう。しかし個人の入出金が増える連休を選ばなくてもいいのにとも思う。これは、トラブルあっても13日㈪が休日であることで「予備日」のようにしているかもしれない。それにしても、だ。
これは動画の表示画面に表示される広告で、15秒程の動画だが、最短5秒でスキップされてしまう。それでは、実際のウェブサイト https://www.mizuhobank.co.jp/index.html はどうなっているのか見てみた。
どこ? 12年前よりも悪化しているのではないか? 12年前平成25年(2013)はこんなだった。
「お知らせ」宣言が停止期間よりも目立っている旧態依然の表現だった。でもそれが進化すると、お知らせすら目立たない、売りたいモノ優先の表示になっていたのにはため息が出る。
ところで、令和7年(2025)版ではバナー広告4枚が数秒ごとにくるくる変わるようなので、もしかしたらその中に含まれているのではないかと思ってめくってみた。
サービス休止について、とくに人目を引くような表示は無く、普通に商業的な広告なだけだ。ではどこに書いてあるかというと、朱書きされた「重要なお知らせ」にリストアップされている。
まあ、確かに重要な告知であることにはかわりない。でも、「オンラインカジノは犯罪」と「サービス休止」が同列ってどうなのか? 100歩譲って、4連バナーの1つがサービス休止告知だったとしても、不親切であり、伝えようという気持ちを感じにくい。
太字で朱書きすれば重要の証とする旧社会人のやり方ではなかなか通じない。全然理解されていない。現代人は情報量が多くて忙しいのだ。何が何でもここだけは伝えねば! という強い意志がなければ目的は達成されない。太字指定して朱書きして⚠マーク付けたらいいでしょ、という時代ではないのだ。
せっかくキャッチとしての広告(YouTubeやTV)で気にかけさせておいて、その後のケアはおざなりというのは、イケてない中小企業経営者の発想だ。そんな企業が融資するのしないのと威張っているなんて狂ってる。
なお、このリストから選択してクリックして開く専用告知ページ https://www.mizuhobank.co.jp/oshirase/maintenance_personal.html では、まずまずわかりやすさと情報の充実さがあるといえる。
情報量が豊富なことは、縦に長くなるということとセットになるのは仕方ない。もちろんスマホ画面でもめちゃ縦に長い。こういうところが「お堅い企業」を標榜して硬直している。改善の余地はある。しかし、最も告げたいはずの「サービス休止」についてはズバリ宣言しているので、あとは利用者が見るか見ないかという話であるといえばその通りでもある。
そもそもの話、個人利用者に影響が出るということだ。銀行の業務からするとほんの数%くらいだから、知らせてるから理解しない方が悪い、くらいに思っている節もある。
こういうことになるので、たかが「お知らせ」においても、ウェブに造詣がある人物が担当するべきなのだ。費用が足りないなら外注すればいい。情報をただ右から左へ流す誰でもできる簡単なお仕事ではないということは、太字朱書き主義の爺様たちには理解されないので残念である。このことが株価に影響しないからと放置する株主にもガッカリする。
表示が変わった
令和7年(2025) 10月8日に見てみたらトップページの表示が変わっていた。
4枚がくるくる変わるバナーが5枚に増え、サービス休止の告知が追加されていた。トップページの表示は遅くとも10月1日からだろうと思っていたけど。また、みずほ銀行を名乗る詐欺メールが多いとしても利用者にメールでもう一度しつこく告知してもよいのにな、とも思わなくない。