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デジタル化から目を背ける学校という現場を救うのは卒業生では


仕事の都合でとある高校の文化祭に行ってきた。もう21世紀だというのに気になることがいくつかあったのでメモ。

アンチ キャッシュレス

模擬店にちょっかい出していたら、どこでもしつこく 熱心に買ってくれと言うから、「PayPayで」と言ったら

「うちはキャッシュレスやってないんですよー」

と、流れるように即答w 約束されたコール&レスポンスʬʬʬ 教育による賜物とはこういうことを言うのだ(学校教育に限らない)。

ヘロー、キャッシュレス

美しいニッポン!

ちゃ
ちゃ
ちゃ

カメラを担いで、そこそこ雨降ってるのに、小銭をだせと? ぴょんぴょんしてみろとか言い出すつもりか? 一般客も履き替えた靴を持っていて完全手ぶらなのは一部の子供達だけ。

解決には、高校生だけではちょっとハードル高い

キャッシュレス決済化は高校生だけでは完結しにくい問題ではある。オトナが関与すると割とすんなり進みそうにも思うけど、学校教諭が積極的にキャッシュレス化に動くとは思えない。学校、そして卒業後は社会にもたらされる目に見える大きなメリットがあるとオトナが感じていないからだ。

たとえばスナップ写真販売がネットにスルッと移行できたのは

  • 小銭を授受し、
  • 内容と金額を確認し、
  • 間違っていたら指摘して再集金する作業

を教諭の手から解放した

という前例を積んだからだった。そのような目に見えるようなメリットを提示できないとなかなか組織を動かすのは簡単ではない。

可能性は無いけれど、文部科学省がうっかり口を滑らせ、教育委員会が乗ってきたら、もしかするかもしれない。でも役人がそんなことをうっかりも何も言うとは考えられない。

だから、金融機関というかキャッシュレス代行業者が、学祭プランを企画して無料または格安で貸し付けたらいいのではないかと思った。学校への聞き取りに時間はかかるけど、設置も運用も面倒みるとなれば商業科を皮切りにキャッシュレスが推進されるかもしれない。新人の研修の一部に取り込んで、出身校にべったり張り付かせるもよかろう。

一時期、P社があれやこれやをなげうって推進展開をしていたけど、そういうことなんだと思う。

マクドナルドがなぜ子供向けメニューに力を入れているか知っているか? 写真館はなぜ七五三の営業に精を出すか知っているか? 若人のハートを掴んでおくというのは長期マーケティングには不可欠だ。キャッシュレス業界は、中長期なんか見てる場合では無く、今をどう生き抜くかばかり考えていて、将来の顧客とかそういう哲学がなさそう。

放送大好き

イベント案内も落とし物紹介もあれもこれも全部放送頼み。うるさいなーと思うだけで、何を言ってるのか全然聞こえない。

これってどうやって解決できるだろう?

大型ビジョン設置は商業イベントじゃなければ無理

電光掲示板はレンタル等に費用がかかりすぎるし、設置に手間がかかりすぎるし、現実的ではない。一例では200インチで600kg、300インチだと1.5tくらい。設置に手間があまりかからないビジョン車はレンタル代金100万円からという予算感。これでは、学校のイベントで稼働させるのにはハードルが高い。棒高跳びくらいありそうだ。

個人の端末は利用というのはどう?

そしたら、日本国内普及率67%であるスマホを使ってなんとかできないかな。たとえば

  • 何か半クローズなSNSサービスなんかを利用して、
  • 受付や場内で登録を促して、
  • 案内は逐次配信
  • 終了後はそのアカウントも終了

とか。会場にいくつかプロジェクタで投影したら尚いいかも。なんなら事後にアンケートだって採れるじゃん。

学校とは、そういう外部との交流を望まない機関なのだろうとも思わないことはない。前例が無いし、とくにクレームが目立つわけではないから現状でいいと思っている組織を動かすのはそう簡単なことではなかろう。ウェブアプリ開発をしている卒業生あたりが同窓会を通じて何かしてくれたらいいけれど、野球応援以外に母校のために活動する卒業生というのは、日本ではなかなか見かけない。

学校の特色が生かせるともっといい

1時間に1度、書道部や美術部が、連絡事項なんかをライブドロウイングするイベントがあってもいいんじゃない?  なんなら、そのライブドロウイングを撮影して各所に設置されているテレビに放送したらどうだね? ラジオよりもテレビが発展した理由を考えよ! 放送部の活躍の機会も増えて楽しくなりそうな予感はあるけどな。

とにかく、大切な告知はノイズ扱いされないようにしなければやった意味は無いのだよ。

【リンク】

組織の運営改善は 一筋縄ではいかない

学校行事では、利用者の利便よりも優先的にしなければならないことがたくさんある。だから、なかなか優先度があがらない課題ではある。なので、ここは外部のオトナ=同窓会が卒業生の活躍発表(を笠に着た企業宣伝)の場としてモノ・カネ・コトとヒトを配置できたらもっと前向きに発展できそう……という妄想を膨らませるばかりである。

翻って母校はどうなってるかと言うと? どうなんでしょうね。ほらね、卒業生を動員するといっても、そういうことだ。

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