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本当に正しいことは、わりと小声で語られる


ナントカちゃんねる的ないわゆる「某掲示板」にて写真のみ参照され、そのまま話が盛り上がっていく様子に違和感がありますので申しあげます。

まずリンクされた写真は、こちらです。

アメダス館林観測所

フォトPが2012年に、館林のアメダス設置場所を撮影した写真です。

【リンク】アメダス地域気象観測所を観察してみた

その写真がたまたま発見され、羅列という形で引用されていました。

【社会】たびたび40度を超える群馬県館林市の温度計、気象庁に無届けで設置されていた より

【社会】たびたび40度を超える群馬県館林市の温度計、気象庁に無届けで設置されていた

「ズル林」というのが館林のことのようなのだが、どうやら館林では「日本一暑いを言いたいから気象庁に届け出ない温度計を使ってズルしてるんだ」ということのようです。では、その元になった新聞記事を。

「40度超」表示の市の温度計、実は無届け

酷暑で知られる群馬県館林市で、たびたび40度を超える気温を表示してきた東武線館林駅前の同市所有の温度計が、気象庁に無届けで設置されていたことがわかった。

気象業務法の規定では、同庁以外の公的機関などが気象観測データを公表する場合、(略)同庁に届け出ることを義務付けており、(略)事情を聞き、指導に乗り出す。

同市は熱中症への注意喚起のため、2011年度から人通りの多い駅のロータリーにデジタルで気温を表示する温度計を設置。最近は猛暑日にテレビのニュースなどで取り上げられることが増えたが、市内の別の場所に設置されている地域気象観測システム(アメダス)の観測より高い気温が表示されることもあり、市民の間で疑問の声が上がっていた。

地方自治体などが設置する温度計は、(略)同庁長官に届け出る必要がある。(略)

©讀賣新聞 [2014年08月14日 08時05分](魚拓

短く言えば

「無届温度計がアメダスよりも高い気温を示しているのがテレビで放送されたりして混乱するだろ、コンニャロ!」

だ。

問題になっているのは、駅前ロータリーに設置された無届温度計

多数派が正義となる構造

「無届け温度計で『日本一暑い』とか言ってんじゃねえ!」という新聞記事のはずなのに、いわゆる某掲示板で引用された写真はなぜかアメダスの設置状況。これでは全然伝わらない。新聞記事以外に、駅前ロータリーの写真の引用があるのだろうか(細かく目を通してなくてすみません)。

その流れでアメダスの写真を出してくるというのは、正しく伝わるような引用方式とは言えないばかりか、ミスリードを引き出す大手メディアと同じ穴の(むじな)ですね。叩ければ材料なんかあってもなくてもいいヒトたちが流れにまかせて乗っかるという国民性は、わけもなく戦争に突っ走った時代から全然変わっていないと言ってもよいでしょう。

なお、そのいわゆる某掲示板を眺めていると、その本流のおかしさを「読解力ないな」等と正そうとするヒトもいるのだが、華麗にスルーされている。「ロータリーの温度計までごっちゃにたたくなよ」とか、なんだか言うべきことが反対になったりもしている。

声が大きいのが正義になるのは、何をやっても同じですね。一時はダムを作らないのが正義だったのに、やっぱり急にダムを作ることが正義になったりして。まるっきり同じに見えるのです。

やれやれ ┐(´д`)┌

まずは「おまいら」たちが頭を冷やしたほうがよさそう。


Posted in 難しい日本語
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